子宮鏡検査とは?痛み、検査時期、費用は?
2016/08/08
体外受精前や、反復着床不全(着床障害)が疑われる場合に行われる子宮鏡検査についてご紹介します。
子宮鏡検査とは?
子宮鏡検査とは、子宮内の状態をファイバースコープで直接見る検査のことです。子宮内ポリープや筋腫、子宮奇形が疑われる場合、反復着床不全(着床障害)が疑われる場合や体外受精前の検査の一つとして行われます。
直径3ミリほどの細長いファイバースコープを子宮口から挿入し、子宮頸管を経由して子宮内腔まで通し、子宮内をくまなく観察します。病院にもよりますが、カラーの画像対応の場合は、綺麗なピンク色をしている子宮内部が観察出来ます。
所要時間は3~5分です。
痛みは?
子宮鏡検査による痛みはほとんどありません。ファイバースコープを入れる前にクスコと呼ばれる膣腔内に入れて開大する医療器具を入れる際の痛みが数秒ありますが、ファイバースコープを入れる際の痛みはほとんど感じません。その為、検査だけであれば麻酔はせず、鎮痛剤も使用しなくても大丈夫でしょう。
ただ、慣れない検査で気分が悪くなったりすることもありますので、その時は無理せずに病院に申し出て休ませてもらってください。
検査だけでなく、ポリープなどが見つかり手術をする場合は麻酔下となり、15分ほどですみます。
検査の時期
子宮鏡検査の検査の時期は、通常月経終了後から排卵までに行います。ただし、出血、発熱、下腹部痛などがある場合には検査できません。排卵前に検査を行う場合は、その周期に妊娠しても問題はありませんので、避妊の必要はありません。
排卵後に検査する場合
子宮鏡検査を排卵後に行う場合は、注意が必要です。
もし、受精卵が既に出来ていると受精卵を子宮または卵管から腹腔内に押し出してしまい、子宮外妊娠となる可能性が高まるためです。その為、排卵後に検査を行う場合は、検査当日までの間は必ず避妊が必要となります。
子宮鏡検査の費用
体外受精の場合などは自費となります。費用は約1万円です。
一方、超音波検査や子宮卵管造影検査などで子宮内にポリープ、粘膜した筋腫、癒着の疑いがある場合や、子宮形態異常が認められる場合は健康保険が適用となります。
ワンポイントアドバイス!
子宮鏡検査をする時は、生理が終わってから排卵までの間に行うようにしましょう。そうすれば、検査した周期を無駄にすることなく妊活を継続することが出来ます。
おすすめ記事