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新鮮胚移植と凍結胚移植とは?メリットとデメリットは?妊娠率は?

2016/08/08

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試験管

新鮮胚移植と凍結胚移植について、それぞれのメリットとデメリット、そして妊娠率をご紹介します。

新鮮胚移植とは?

新鮮胚移植とは、採卵した周期に分割胚または胚盤胞を、凍結せずそのまま採卵後2~5日目に子宮内に移植することを言います。英語ではFresh Transferといい、そのことから「(今回の移植は)フレッシュで戻す」と呼ぶ医師もいます。

採卵周期に移植するため妊娠判定までの結果が早いこと、また初回妊娠判定までの費用を抑えることができるため、初めての移植の際はこの方法を適用する場合が多いです。

なお、日本産婦人科学会の指針では、肺移植個数は原則1個、年齢や治療回数を考慮しながら2個の移植も可能となっています。

 

新鮮胚移植のメリット

新鮮胚移植のメリットとしては、移植する周期を別に設ける必要が無いので、次周期まで待つことなく妊娠したかどうかの結果を迅速に得ることができます。つまり、採卵周期に妊娠判定の結果が出ることで時間的なメリットがあります。また、移植する周期を別に設ける必要が無いという事は胚の凍結融解費用が掛からないために一度の採卵・移植だけで考えると費用が抑えられます。

 

新鮮胚移植のデメリット

新鮮胚移植のデメリットとしては、刺激周期で採卵を行うと、ホルモンの数値や内膜の状態が移植するには適さない状態になることがあり、移植がキャンセルになる可能性が上がること、また体外で培養している受精卵の状態と採卵での薬剤の刺激を受けた内膜の状態が一致せずいわゆる着床の窓(Implantation Window)が開いている時期を逃してしまう可能性があり、妊娠率が凍結融解胚移植よりも10%ほど低いことが挙げられます。

(新鮮胚妊娠率21.9% vs  凍結胚妊娠率 33.7%)

 

凍結胚移植とは?

凍結融解胚移植とは、正しくは『凍結融解胚移植』と呼び、採卵した周期とは別の周期に凍結してある分割胚または胚盤胞を融解して移植することを言います。採卵周期で移植した後の余剰胚がある場合や卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスクが高い場合に行われます。

凍結融解胚移植による胎児異常の発生率や出生時の発育は、まだ判明されていないところもありますが、自然妊娠と変わらないとの報告があります。

凍結胚移植のメリット

凍結胚移植のメリットとしては、胚凍結保存をすることにより、採卵時に強い刺激が出来るようになり採卵回数の減少、それに伴う採卵数当たりの身体的・経済的負担の軽減、採卵当たりの累積妊娠率の向上、つまり1個ずつ複数回に渡り移植が出来るため多胎妊娠の防止、、子宮外妊娠の低下といった様々なメリットがあります。

また、移植に適したホルモン及び内膜の状態の時に移植を選択することが出来ること、凍結胚の成長具合に合わせた時期に移植することで着床の窓(Implantation Window)が開いている時期に一致させられる可能性が上がり、新鮮胚移植よりも妊娠率が10%ほど上がることが挙げられるため大きなメリットとなっています。

(新鮮胚妊娠率21.9% vs  凍結胚妊娠率 33.7%)

 

凍結胚移植のデメリット

凍結胚移植のデメリットとしては、凍結する時と融解する時に受精卵にダメージが起こる可能性があります。ただし、日本では超急速ガラス化法という日本で開発された胚凍結保存技術が普及しており、凍結胚融解による胚のダメージを最小限にとどめることができるため、約98%は無事に移植できる状態で融解されます。

また、凍結及び融解の費用が掛かりますのでトータルでの費用がかさみます。ただし、胚を凍結保存することで採卵時の刺激を強めることができ採卵数が増える可能性が上がるため、採卵数当たりで考えた場合の費用はデメリットになるとは一概には言えません。

 

ワンポイントアドバイス!

一般的には凍結胚移植の方が妊娠率が10%ほど高いです。

凍結胚移植を選択し、採卵時に刺激法を選択する場合は、刺激を強めることが出来るため採卵数の上昇、ひいては採卵数当たりで割った時の妊娠までに掛かる費用が抑えられる可能性があります。

しかし、新鮮胚移植は採卵~妊娠判定までの期間が短いことと初回の費用面のことから初回の胚移植の選択肢となっています。新鮮胚移植により妊娠しなかった場合は次回より凍結胚移植を行うことが多いです。

ただし、体質によっては凍結胚移植では妊娠しないのに、新鮮胚移植を試してみたら妊娠する方もおられますので、ご自身の体質に合った方法を試してもらえる病院を選びましょう。

 

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