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日本生命の不妊治療保険シュシュはお得?メリットやデメリットは?

2017/01/17

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お金

日本生命から特定不妊治療の保険『ニッセイ出産サポート給付金付3大疾病保障保険ChouChou(シュシュ)』が10月2日に発売になります。この特定不妊治療保険『シュシュ』は体外受精や顕微授精を対象とした保険です。

これまで特定不妊治療を対象とした自治体による助成金等はありましたが、民間の保険で特定不妊治療を扱った商品はなく、今回、日本生命が日本で初めて特定不妊治療をカバーする保険を作りました。この特定不妊治療保険シュシュは女性不妊だけでなく、男性不妊や二人目不妊などでも体外受精や顕微授精をする場合に女性に給付される保険となっています。

そこで、この『シュシュ』という特定不妊治療保険が私たち不妊治療を受ける者にとって加入する価値のある保険なのかどうかを知るためにシュシュの特徴やメリットとデメリットを調べてみました。

 

ニッセイの特定不妊治療保険ChouChou(シュシュ)とは?

ニッセイの特定不妊治療保険シュシュの特徴をご紹介します。

 

① 特定不妊治療と出産が対象!!

・特定不妊治療(体外受精・顕微授精)を受けた場合、給付金が受け取れる!(最大12回まで)

・出産した場合、給付金が受け取れる!しかも出産回数に応じて増額

 

② 満期時に一時金がもらえる!!

・保険期間満了時に、一時金で最大200万円が受け取れる!

※保険期間により減額があります。特定不妊治療や出産の給付金を受け取っている場合は差し引かれます。

 

③ がん、急性心筋梗塞、脳卒中で一時金がもらえる!

・3大疾病と呼ばれる所定のがん(悪性新生物)、急性心筋梗塞、脳卒中になった場合、一時金で300万円が受け取れます!

・がん(上皮内新生物等)になった場合は、一時金で30万円が受け取れます!

・がんにならなかった場合でも、保険期間中の死亡に対して300万円が受け取れます!

 

シュシュの保険料は?

特定不妊治療保険シュシュの特徴が分かったところで、次は気になる保険料についてご紹介します。実際には契約時の年齢によって異なってきますので、以下は目安にしてください。

契約時の年齢
30歳 35歳 40歳

保険

期間

10年 10,128円 10,557円 10,869円
15年 10,227円 10,518円 設定なし
20年 10,233円 設定なし 設定なし

※上記は月毎の保険料です。

※保険期間10年は16歳~40歳、保険期間15年は16歳~35歳、保険期間20年は16歳~30歳が契約可能

※月払いと年払いがあります。

 

特定不妊治療保険シュシュのメリットとは?

特定不妊治療保険シュシュの特徴と保険料の目安が分かったところで、続いてはシュシュのメリットをご紹介します。

 

メリット① 体外受精・顕微授精で給付金がもらえる!

シュシュの最大のメリットと言えば、採卵または胚移植を受けたときに給付金がもらえることです。

被保険者が保険期間中に体外受精・顕微授精の治療過程で受けた採卵または移植に対して給付金5万円または10万円/回が最大12回までもらえます。

1回目~6回目・・・5万円/回

7回目~12回目・・・10万円/回

※被保険者の妊娠を目的とした不妊治療以外の例えば第三者への卵子提供を目的とした採卵や体外受精・顕微授精の予定が無い卵子凍結保存を目的とした採卵に対しては給付されません。

※日本国内の病院または診療所における施術であることを要します。

 

メリット② 既に不妊治療中であっても加入できる!

シュシュは既に不妊治療中であっても加入できます!このメリットは大きいですね。

 

メリット③ 出産で給付金がもらえる!

シュシュであれば被保険者が保険期間中に所定の出産をした時に給付金がもらえます!支払限度は無いので何人産んでももらえます!

1回目・・・10万円

2回目・・・30万円

3回目・・・50万円

4回目・・・70万円

5回目以降・・・100万円/回

※多胎妊娠により複数の子を出産した場合は、1人ずつで1回の出産として扱われます(双子であれば2回としてカウントされます)。

※流産・死産は対象となりません。

 

メリット④ 妊娠・出産に関する悩みを相談できる!

シュシュではウェルネスダイヤル エフというサービスが付帯されており、妊娠や出産、そして乳がんなどの婦人科系疾患など体の悩みについて無料で女性の専門家に電話で相談が出来ます。

 

メリット⑤ 専門医を無料で紹介してもらえる!

シュシュでは治療やセカンドオピニオンを受けるための専門医を無料で紹介してもらえます。これから不妊治療を始める方はもちろんのこと、既に不妊治療中の方で転院を考えている方も名医を紹介して頂けますので納得した治療に一歩近付くことが出来ます。

※治療費・セカンドオピニオンの取得に関わる費用等は全て利用者本人の負担となります。

 

メリット⑥ 子供が生まれた後もサポートしてもらえる!

シュシュでは子供が生まれた後もサポートがあります。子どもの健康や育児の疑問を無料で専門家に相談することが出来ます!気軽に専門家に相談でき、育児への不安も解消出来ますね!

 

シュシュのデメリットとは?

メリットが沢山あるのが分かりましたが、一方で、特定不妊治療保険シュシュにはデメリットがあるのでしょうか。

続いては、シュシュのデメリットについて詳しく見ていきたいと思います。

 

デメリット① 特定不妊治療の保障開始は2年後から 

シュシュは既に不妊治療をしている方も加入が出来ます。しかし、特定不妊治療においては不担保期間というものが設定されているため、責任開始の日から2年が経過した後に保障開始となります。これはかなりのデメリットにも思えますが、1人目は特定不妊治療の適用外であっても2人目の不妊治療を開始する際には2年を経過している場合が多いと考えられるため、2人目を考える場合はあまり気にしなくても良いかもしれません。

 

デメリット② 出産の保障開始は1年後から

シュシュの出産においても不担保期間が設定されているため、保障開始は責任開始の日から1年が経過した後となります。ただし、出産の保障開始についてもさほど気にすることは無いかもしれません。何故かというと、体外受精や顕微授精では採卵までに最低で1~2ヶ月はかかります。その後凍結胚を移植するとなると、更に1~2ヶ月。そこからスムーズに妊娠できたとしても9か月後に生まれるわけですから治療期間4カ月+妊娠期間9カ月と考えると13カ月となり1年以上経過した後に出産となることが多いと想定できるためです。万が一、既に採卵済みの場合で移植のみであれば、出産日を逆算した上で移植をするという方法を取ることがでこのデメリットは回避できます。

 

デメリット③ 満期一時金が払込保険料を下回る

満期一時金は、払込保険料の合計額を必ず下回ります。また、満期一時金については、契約時に選択した保険期間により次の通り計算されます。

【保険期間10年】100万円+5,000円×給付金支払回数-給付金支払合計額

【保険期間15年】150万円+5,000円×給付金支払回数-給付金支払合計額

【保険期間20年】200万円+5,000円×給付金支払回数-給付金支払合計額

 

結局シュシュは得か損か?シミュレーションしてみました。

特定不妊治療保険シュシュのメリットとデメリットを見てきたわけですが、シュシュに加入することは得なのでしょうか。それとも損なのでしょうか。デメリットとしてご紹介した通り、満期一時金は払込保険料を上回ることはありませんし、給付金を受け取った場合はその分が満期一時金から差し引かれます。そのため、途中解約をする方がメリットがあると管理人は思います。実際に、中途解約することを前提でシミュレーションをしてみました。

(( シミュレーション1 ))

契約時年齢:35歳(体外受精の妊娠率:30%) ※年齢別の体外受精による妊娠率についてはこちらをご覧ください。

保険期間:10年(保険料:10,557円/月)

採卵:契約から2か月後に1回

移植:契約から4か月後、6か月後、8か月後の3回

出産:移植3回目で妊娠し、契約から1年4か月後に出産

出産人数:一人(10万円)

払込保険料10,557円x17ヶ月 - 10万円 = 79,469円

1年5か月後に解約したとして、解約返戻金が79,469円以上であればシュシュに加入するのがお得!!

 

(( シミュレーション2 ))

契約時年齢:35歳(体外受精の妊娠率:30%) ※年齢別の体外受精による妊娠率についてはこちらをご覧ください。

保険期間:10年(保険料:10,557円/月)

採卵:契約から2か月後に1回(1人目の時)、2年1か月後に1回(2人目の時)

移植:契約から3・5か月後の2回(1人目の時)、2年4・6・8か月後の3回(2人目の時)

出産:1人目の時は2回目の移植で妊娠し、契約から1年1か月後に出産。2人目の時は3回目の移植で妊娠し、3年4か月後に出産

出産人数:2人

払込保険料(10,557円x41ヶ月)- 2人目の採卵(5万円)ー 2人目の移植3回(5万×3回)ー 1人目出産(10万円)ー2人目出産(30万円) =-167,163円

3年5か月後に解約したとして、解約返戻金が0円であっても給付金で60万円をもらっているのでシュシュに加入すると167,163円のお得!!

 

(( シミュレーション3 ))

契約時年齢:40歳(体外受精の妊娠率:15%) ※年齢別の体外受精による妊娠率についてはこちらをご覧ください。

保険期間:10年(保険料:10,869円/月)

採卵:契約から2か月後に1回

移植:契約から3・5・7か月後の計3回

出産:移植3回目で妊娠し、契約から1年3か月後に出産

出産人数:1人(10万円)

払込保険料(10,869円x16ヶ月)ー 出産(10万円) = 73,904円

1年4か月後に解約したとして、解約返戻金が73,904円以上であればシュシュに加入するとお得!!

 

(( シミュレーション4 ))

契約時年齢:40歳(体外受精の妊娠率:15%) ※年齢別の体外受精による妊娠率についてはこちらをご覧ください。

保険期間:10年(保険料:10,869円/月)

採卵:契約から3か月後と1年1か月後の2回

移植:契約から5・8・11か月後、1年3・5・8か月後の計6回

出産:移植6回目で妊娠し、契約から2年4か月後に出産

出産人数:初産で多胎妊娠で2人(10万円+30万円)

払込保険料(10,869円x29ヶ月)- 双子出産(10万円+30万円) = -84,799円

2年5か月後に解約したとして、解約返戻金が0円であっても給付金で40万円をもらっているのでシュシュに加入すると84,799円のお得!!

 

(( シミュレーション5 ))

契約時年齢:40歳(体外受精の妊娠率:15%) ※年齢別の体外受精による妊娠率についてはこちらをご覧ください。

保険期間:10年(保険料:10,869円/月)

採卵:契約から1か月後に1回(1人目の時)、2年1か月後に1回(2人目の時)

移植:契約から3・5か月後の2回(1人目の時)、2年2・3・4.5・7・9・11か月の7回(2人目の時)

出産:1人目の時は2回目の移植で妊娠し、契約から1年1か月後に出産。2人目の時は7回目の移植で妊娠し、3年7か月後に出産

出産人数:2人

払込保険料(10,869円x44ヶ月)- 2人目の採卵(5万円)ー 2人目の移植1~6回目(5万×6回)ー 2人目の移植7回目(10万)ー1人目出産(10万円)ー2人目出産(30万円)= 371,764

3年8か月後に解約したとして、解約返戻金が0円であっても給付金で85万円をもらっているのでシュシュに加入すると371,764円のお得!!

 

まとめ

今回、ニッセイの特定不妊治療保険シュシュの特徴、メリットやデメリットを調べたうえでシミュレーションをしてみたところ、注意するべきポイントとしては「契約から2年目以降に不妊治療の費用が給付される」ことかなと思いました。

つまり、もし1人目等の治療で契約から2年以内に治療が終了となると治療費に対する給付金は出ないことになり、出産による給付金(契約から1年以降が対象)だけでは支払った保険料を上回ることが難しいため解約返戻金がいくらもらえるかがポイントとなります。ただ、体外受精や顕微授精の妊娠率は30歳台でも30%、40歳台になると15%程度ですので、妊娠するまでにかかる回数は、採卵だけでも1回以上、移植については大体3回~6回程度というのが目安です。その中で、仕事との両立や周期ごとに異なるホルモンバランスなどにより連続して治療できることは少ないため1~2年はあっという間に過ぎてしまうことも。従って、2年の不担保期間はあまり気にしなくても良いとの考え方もあります。

また、2人目以降を考えているようでしたら更に治療に2年以上の時間を要する可能性が高くなるため契約後に2人以上の子供を望む場合は、中途解約する場合には解約返戻金を考慮しなくても給付金だけでも充分にコストメリットがあるため特定不妊治療保険シュシュは加入するべき保険だと言えると思います。

以上は管理人が調べた内容であり、商品・制度・サービスの内容を保証するものではありません。詳しいご検討に当たっては「パンフレット」「提案書」「ご契約のしおりー定款・約款」等をご確認ください。尚、保険の検討に当たっては、現在加入している保険等とのバランスを見て相談できるファイナンシャルプランナーなど、プロが所属する窓口を利用するとご自身にあった提案をしてもらえるのでお薦めです。


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