体外受精の妊娠率/新鮮胚・凍結胚の妊娠率
2016/08/08
体外受精の年齢別の妊娠率
体外受精全体の年齢別の妊娠率は以下の通りです。
このように、20代までは40%近い妊娠率を保っていますが、30代前半では35%強の妊娠率。そして、37歳からは急激に低下し始め40歳を超えると25%を切ります。さらに45歳になると5%以下となり妊娠率は限りなくゼロに近づいていきます。
妊娠率の低下は卵子の老化によっておこると考えられていますが、現代医学では老化した卵子を若返らせることはできません。
このように、体外受精であっても妊娠するにはいかに年齢が若いほど確率が上がるということがお分かりいただけるかと思います。
体外受精の新鮮胚移植と凍結融解胚移植の妊娠率(年齢別)
体外受精における移植方法の違いによる妊娠率についてご紹介します。
新鮮胚移植と凍結融解胚移植の年齢別の妊娠率は以下の通りです。
新鮮胚移植と凍結融解胚移植のどちらにおいても年齢が上がるごとに妊娠率は低下していきます。特に35歳以上では1歳で3%ずつ妊娠率が低下していきます。
また、新鮮胚移植と凍結融解胚移植での妊娠率を比較すると、どの年齢をとっても凍結融解胚移植の方が10%ほど高いことが判ります。
このことから凍結融解胚移植を選択する場合が増えてきています。
ワンポイントアドバイス!
年齢が若いほど妊娠率は高いため、早めの治療開始をお勧めします。
また、移植法が新鮮胚移植なのか、凍結融解胚移植なのかによっても妊娠率が変わり、凍結融解胚移植の方が10%ほど高い妊娠率となっています。
凍結融解胚移植による胎児異常の発生率や出生時の発育は、まだ判明されていないところもありますが、自然妊娠と変わらないとの報告があります。
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