不妊症の原因
2016/08/08
不妊症は何が原因で起こるのでしょうか。
不妊症の主な原因
妊娠のプロセスのどこかに障害があると、妊娠しにくくなります。
主な不妊症の原因は次の様に考えられています。
●排卵障害(ホルモンの分泌異常など)
●卵管が狭い・詰まっている
●子宮の形が異常(受精卵が着床しにくい)
●子宮や卵巣の病気(子宮内膜症、子宮筋腫など)
●子宮の入り口を精子が通過できない(頸管粘液が少ないなど)
●免疫学的な問題(卵子または精子に対する抗体)
●精子の数が少ない、または動き・形態が良くない
不妊症の原因別ランキング
次に不妊症の原因別のランキングを見てみましょう。
1位 男女双方の要因 18%
2位 男性因子 17%
3位 卵巣予備機能低下 16%
4位 原因不明 12%
5位 複数の女性因子 11%
6位 その他 8%
7位 排卵障害 7%
8位 卵管因子 6%
9位 子宮内膜症 4%
10位 子宮因子 1%
不妊症の原因は男女双方の要因が最も多い1位となっています。
また、原因不明が12%もあり、現代医学では検査をしてもなかなか原因が特定できない場合もあります。
不妊症の性別ごとの因子
不妊症の性別に分けた因子を見ていきましょう。
※女性因子(男女双方の要因を含む)、男性因子(男女双方の要因を含む)
このように卵巣予備機能低下や排卵障害などを合わせた女性因子が53%と最も多く、過半数を占めています。ただ、男性因子も30%あることから、昔のように赤ちゃんが出来ない原因を女性だけのせいにするという風潮が間違いだということが分かります。
不妊症の様々な原因
不妊症の原因となる具体的な要因は下記の通りです。
排卵因子
・早発性卵巣機能不全
・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
・高プロラクチン血症
・ダイエット
・ストレス
卵管因子
・卵管閉塞・狭窄(クラミジア卵管炎など)
・卵管周囲癒着(ピックアップ障害)
子宮因子
・子宮奇形
・子宮発育不全
・子宮筋腫
・子宮内膜ポリープ、子宮内膜炎、慢性子宮内膜炎
・アッシャーマン症候群
男性因子
・造精機能障害(精索静脈瘤、停留精巣など)
・精子成熟・保護障害(副睾丸炎、前立腺炎など)
・精路障害(輸精管閉塞など)
・射精障害(インポテンツ、逆行性射精など)
その他
・頸管因子(頸管炎、頸管粘液産生不全など)
・膣因子(処女膜閉鎖、膣欠損など)
・免疫因子(抗精子抗体など)
これらの要因は、加齢だけでなく、お子さんのいらっしゃる方でも出産を期に体質に変化が起こり不妊症となる場合もあります。
ワンポイントアドバイス!
このように不妊症にはたくさんの因子があります。上記の項目の一つでも異常があると妊娠しにくくなります。
妊娠は奇跡の連続と言われているのはこのためです。
検査によって全ての因子(原因)が分かるわけではありません。しかし、分かった項目については治療が出来るものが多くありますので、勇気を持って病院に行って検査をしてもらいましょう。
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