プロラクチンとは?
2016/08/08
プロラクチンとは?
プロラクチンとは、別名『愛情ホルモン』や『ストレスホルモン』と呼ばれるホルモンです。乳腺を発育させ、乳汁分泌を刺激するホルモンで、妊娠、授乳中はこの数値が高くなります。また、ストレスを受けると値が高くなります。
妊娠していないにもかかわらず、この値が高過ぎる場合、排卵障害を起こすことが考えられます。逆にプロラクチンが低すぎると妊娠しにくくなります。
プロラクチンの検査は採血で行われます。プロラクチンは常に価の高い『高プロラクチン血症』と夜間に数値が上がる『潜在性高プロラクチン血症』の検査項目があります。潜在性高プロラクチン血症の検査方法は夜間に行う代わりに、TRH負荷試験という試験方法で行われます。まずTRH(500μg)を注射し、15分ないし30分後に採血し、潜在性高プロラクチン血症を診断します。
高プロラクチン血症や潜在性高プロラクチン血症と診断された場合には、プロラクチンを低下させるカバサールなどを内服することになります。
プロラクチンの基準値
プロラクチンの値が高過ぎる場合、排卵障害を起こすと言われていますが、逆にプロラクチンが低すぎても妊娠しにくくなります。プロラクチンの基準値を見てみましょう。
閉経前 4.91~29.32 ng/mL
閉経後 3.12~15.39 ng/mL
基準値は上記の通りですが、妊娠を目指す場合は低すぎてはいけないため2桁台~30ng/mL位が正常値となります。
なお、夜間のプロラクチンは上昇しますので、潜在性高プロラクチン血症に関しては130ng/mL以下が妊娠を目指す場合の正常値となります。
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